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声の出るしくみってどうなってるの?
声優という職業にとって、「声」はもっとも重要な要素です。単にセリフを読むだけでは、プロの声優とはいえません。その時々のシーン、キャラクターの心情などを考え表現することが、プロの声優には求められます。
聞きやすく、また聞き手に感動を与えられるような魅力的な声を出すには正しい発声を身につけている必要がありますが、まずは、声の出るしくみを知りましょう。
声は、肺の中の空気が口から外へ出るまでに、さまざまな器官が相互に関わり合ってつくられています。
なかでも、声の大きさや高さ、音質を左右する重要な器官のひとつに「声帯」があります。声帯は、のどにある左右で対になったひだのことで、声を出していないときには広く開いた状態になっていますが、声を出そうとすると緊張して両側から接近してきます。
声の大きさは、肺から送り出される空気の圧力によって決まります。圧力が大きいと大きな声になり、圧力が小さいと声も小さくなります。
一方、声の高さは声帯の振動数によって決まります。振動数が多いと高い声になり、振動数が少ないと低い声になるのです。
また、地声と裏声の区別は声の出し方によります。普通の話し声である地声は、声帯の緊張が弱い調子の声ですが、裏声は声帯をとても強く緊張させて出す高い調子の声です。 |
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