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劇団21世紀FOX第55回公演 「紫煙倶楽部の完全犯罪(シエンクラブノハンザイ)」に出演決定!! 2004年11月2日(火)〜7日(日)シアターサンモール 詳細はこちら
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インターネットラジオ「がんばれ!山口少年探偵団」 山口勝平氏とライターの大沼弘幸先生によるオモシロトーク番組。探偵の大沼先生と助手の山口少年という設定でトークを繰り広げる。ストリーミングWebラジオ番組『ハラショー』 にてON AIR中!
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「さんにんのかい」公演ビデオ・DVD好評発売中 「新選組‐名もなき男たちの挿話‐」 2002年2月22日〜24日、東中野・梅若能楽学院会館で行われた「さんにんのかい」第1回公演が映像化され収録 VAP/DVD・6‚090円・ビデオ・3‚990円(税込み)
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「異聞西遊記・孫悟空〜花果西遊妖仙奇譚」 2004年1月17日〜25日、新宿・紀伊国屋サザンシアターで行われた「さんにんのかい」第3回公演が映像化され収録 VAP/DVD・6‚090円(税込み)
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半年で知った養成所の役割
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――― 東京に出てきて最初は「東京アナウンス学院」に通ったとお聞きしましたが、レッスンを始めていかがでしたか?
他を経験しているわけではなかったので、レッスンというのはこういうものだと思ってやっていました。当時、発声や滑舌は人一倍やったつもりです。まったく手段がわからないと何をやっていいか見当もつきませんが、一歩踏み出したらとりあえずそれを反復してやるしかないわけです。それを克服しないと次のステップはないんだろうなと感じてはいました。だったら早くクリアしてしまったほうがいいだろうと思いました。
ただ、演技はそうそう教えられるものではないというのが僕の経験からの感想です。養成所に行っている時に、そこですべてを教えてもらおうと思うこと自体が間違いではないかと思います。あくまで養成所というのは、発声や滑舌といった技術を身につけることが中心であって、演技力そのものの訓練は最終的には自分自身で表現方法を模索するしかないと思います。
東京アナウンス学院時代は決して意識が高かったわけではなく、高校時代の延長のような部分も多々あったと思います。レッスンよりもレッスンが終わった後で友達とご飯を食べに行くことのほうが楽しかったですしね。
東京アナウンス学院は半年で自主退学することになりました。劇団21世紀FOXに所属したので、そちらに専念するためでした。劇団のほうが面白そうに感じてしまったんですね。 ――― 劇団ではどのような稽古をされたのですか?
公演に向けて2〜3ヶ月間はどうしても長時間の稽古をすることになりますが、養成所ではないですから、みんな一緒に何かをやることはありません。ですので、自分で勉強していくしかない世界でした。
――― 劇団に所属するとなると、生活もきつくなりますよね。アルバイトなどされていたのですか?
専門学校時代にしていた新聞配達をそのまま続けていました。専門学校をやめても、新聞の専売所に寄宿できるので、最初の1年はよかったのですが、そこを出てからはすべて自分でまかなわなければならないので本当に大変でした。苦しくなると姉に泣きついた記憶もありますが、多くのアルバイトをしました。お寿司屋さんとかコックさんとか……。けっこう形から入るタイプで、お寿司屋さんの格好がかっこいいなと感じたらお寿司屋さんで、コックの格好がいいなと思うとレストランで働きました。だからといってお寿司屋さんでにぎっていたわけではもちろんなく、お茶出しだったり出前のお皿をさげたり。レストランでも、レタスを洗ったりとか皿洗いだったりするわけなんですけど(笑)。
――― 役者を目指す方の中には接客業などのアルバイトをして、演技に活かそうと思って選ぶ方も多いようですが。
生活に必死でそこまで頭がまわりませんでした(笑)。普通そう考えますよね。必死のアルバイト生活はデビューするくらいまでだから、5年ぐらい続けたかな。 |
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舞台は食うためにやっているわけではない
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――― その期間は苦しかったと思います。役者を辞めようとは思いませんでしたか? 不思議と辞めようとは思いませんでしたね。ちょうどデビューしたのが父親との約束の5年目でしたので、「免罪符ができた、ラッキー」と思っていました。
劇団の稽古が夕方からなのですが、深夜のバイト明けだと稽古中にどうしても眠くなってしまうんです。そんな時に、このままでは何のために東京に出てきたのかわからない。アルバイトをするために上京してきたわけではないと思いました。それで、収入が落ちることを覚悟でアルバイトを早朝のものに変えたりしました。
その当時は、舞台をやっていれば別に食えなくてもいいやと思っていましたね。食うために舞台をやっているわけではありませんでしたから。5年劇団にいて、舞台ではなかなか食べていけないのも自分で理解していた時期ですし、一生アルバイトしながらでも舞台ができればいいやって思っていたくらいです。
――― それだけの魅力が舞台にはありましたか?
ありますね。今現在声の仕事をさせてもらっても、やはり舞台を離れられないのは舞台の魅力があるからです。舞台の最大の魅力は、“生”あることだと思います。そういう状態のなかで自分をさらけ出して、誰かしらの人生を演じることってとても魅力的なことなんですよ。そういう魅力に気づいてきたのは劇団に入ってしばらくしてからの話ですが。
――― 山口さんの原点にあるのはやはり舞台なのですか?
「はい。そうです」と若い頃はいっていたのですが、だんだん年をとると言い切るのも恥ずかしくなってきました(笑)。ですから、「そうであるといいな」と思っています。 |
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次週は祝日によりお休みさせていただきます。あしからずご了承ください。 続きは、次号(11/10配信)までお楽しみに! |
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