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わ・ん行の練習
「わ」行は口を「う」の形にしてから発音するまでの音で、「や」行と同じ半母音です。従来「わ」行は、「わ」の他に「い」「え」「を」があり、発音もそれぞれ「ウィ」「ウェ」「ウォ」としていました。現在では表記で「を」が使われているだけになっていますが、この「を」も発音は「お」と同じなので、「わ」行の発音としては「わ」だけになります。
「ん」は舌の奥の表面を上げて息が出ないように口を閉じ、その息を鼻に通してはねるように出す音で、「撥(はつ)音」といいます。表記上は「ん」の一種類しかありませんが、唇や舌の使い方で表現は数種類あり、「ん」の後にくる音によって分類することができます。実際に発音して確認しましょう。
[1]ぱ、ば、まの各行 唇を閉じてつくる[m]になる傾向があります。 (例)安保 看板 鮮明
[2]ざ、た、だ、な、らの各行 舌先と歯ぐきを使った[n]の音になる傾向があります。 (例)建造物 検定 寝台 年々 近隣
[3]か、が、が(鼻濁音)の各行 舌の奥と軟口蓋でつくる[ng]の音になる傾向があります。 (例)神経 ガンガン 近眼
その他にも「ん」の前にくる音によって微妙な違いが生じます。アクセント辞典などで確認しておきましょう。
次の単語を発音しましょう。
鷲(わし)/賄賂(わいろ)/わがまま/忘れ物/私事/蚊を/腹を/こちらを/真ん中を/日本人を/案/マント/軍艦/炎天下/トントン拍子
これですべての行が終わりました。くり返し練習して身につけましょう! |
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