声優になる!マガジン
2005.01.12  vol. 26
声優になりたい人、業界に興味のある人のためのメールマガジンです。
声優のインタビューと声優に必要なトレーニングや知識をレッスンします。
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あけましておめでとうございます。
雷鳥社「声優になる!マガジン」を今回から担当することになりましたエディターのイタガキです。
今年も「声優さんになりた〜い!」と思っている人たちや、「アニメが大好き☆」という人たちに役立つ情報、盛りだくさんでお届けしてまいります。みなさん、メルマガのご愛読、どうぞよろしくお願い致します。
今週より4週は「ロックマンエグゼ」のロックマンなどを演じ、様々な作品でご活躍されている木村亜希子さんにご登場いただきます。今回は、声優やアニメの世界に夢を描いていた頃のお話です。
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私が声優になったワケ
気持ちの強さで夢を現実に。声優・木村亜希子インタビューVol.1
『LEGEND OF BASARA』更紗、『電光超特急ヒカリアン』聖橋ケンタ、『ロックマンエグゼ』ロックマン役など、様々な作品に出演されている木村亜希子さん。「私が声優になった理由」第1回目は、声優という職業を知るきっかけ、中学、高校、大学生の頃の木村さんに迫ってみたい。
■ Profile ■
木村亜希子(きむらあきこ)
6月28日生まれ。福井県出身。ケッケコーポレーション所属。「青ニ塾」「松濤アクターズギムナジウム」を経てデビュー。『LEGEND OF BASARA』更紗、『ロックマンエグゼ』シリーズ・ロックマン、ヒカリアン、『電光超特急ヒカリアン』聖橋ケンタ、『テニスの王子様』橘杏、『舞-HiME』鷺沢陽子、『UG☆アルティメットガール』小春野繭役など、様々な話題作品に出演。歌に舞台にと活躍の場を拡げている。

CD『朗読・音楽劇シリーズVol.1木村亜希子〜四つ葉のクローバー』プリズムレコードより発売中!
物語と歌が一体化したミュージカル仕立ての作品で、作詞にも自身が参加。3月には、自身2枚目となるオリジナル・アルバムをリリース予定





声優という仕事を知る
――― 木村さんが最初に声優に興味を持ったのはいつ頃ごろでしたか?

もともとTVやアニメを見ることが好きでした。中学2年生の頃だと思いますが、アニメ映画で『アリオン』という作品がありました。その映画のヒロインに憧れて観たのですが、ヒロインの声は誰がやっているのだろうと思ってパンフレットを買ったんです。パンフレットの中で声優紹介のようなページがあって、そこで初めて声優という仕事や世界があるのを知りました。それまでは単純にアニメなどが好きなだけでしたから、初めて声優という裏側の世界を知ったことは大きかったです。それ以降は、声優さんの名前を意識するようになりました。

――― そのときには、将来声優になってみたいと思ったのですか?

憧れという気持ちはありましたが、声優という職業に限らず、何かアニメに関わる仕事をしたいと思っていたと思います。気持ちの中では目立ちたいという気持ちはあったのですが、表にはなかなか恥ずかしくて出せなくて…。

―――  小学生の頃などに、学芸会などで演技をされたことはありましたか?

お芝居ではないのですが、たまたま合唱コンクールがありまして、私はピアノを習っていたのでみんなの前で伴奏する伴奏担当になりました。選ばれてからずっと「どうしよう」って思っていたのですが、コンクールを無事終えてみると楽しかったんですね。人前で何かをする楽しさを知ったのはそれが最初かもしれません。

授業中に教科書を音読することも好きでした。私は福井県の出身なんですが、田舎なのでけっこう方言があるんです。ですからみんな教科書を読んでも福井なまりで…。私の家は母が地元の人間ではなかったせいもあり、私もそれほどなまっていなかったんです。それで朗読を先生が褒めてくれて。それが嬉しかったんでしょうね(笑)。

――― 部活動は何かされていたのですか?

中学のときは吹奏楽部に入っていました。最初、吹奏楽部か体操部か迷って、2週間ぐらいは体操部に体験入部をしていました。身体を動かすことが好きなのでとても楽しかったのですが、小さい頃、事故で前歯が抜けてしまったことがありまして、体操部でケガをしてまた歯が抜けてしまったら嫌だなと思って結局吹奏楽部を選びました(笑)。

吹奏楽部ではホルンを担当しました。本当はもっと女の子らしいクラリネットやフルートなどがしたかったのですが、たまたま人がいなくて…。でもやり始めたらけっこう面白くなりました。音も柔らかくて好きになりましたね。部活が始まる前には走ったり、音出しを30分くらいは屋上で必ずやっていたりと、それなりに厳しい部活ではあったと思います。中部地区大会に出場したことも1回だけありました。

演劇部はありませんでしたね。もしあったら興味はありましたから選ぶ対象にはなったと思います。

高校では漫画研究部に入りました。単純に漫画が好きで入ったので、行って何をするというのでもなく同じ趣味を持つ人たちと話して遊んでいるのが楽しかったですね。でも、半分くらい幽霊部員だったんですけど(笑)。どこかで漫画研究部に入っていることに恥ずかしさがあったのかもしれませんね。

私、家に帰るの大好きで、家大好きっ子だったんです。家でTV見たり、雑誌や漫画を読んだり(笑)。あとは一人で朗読や台本のまねごとを自宅でやってもいたかなぁ。それも両親がいると恥ずかしいから、いないときとかに(笑)。

その頃は光ゲンジが流行っていたのですが、クラスの多くの人たちが光ゲンジの話題で盛り上がっている横で、違う漫画やアニメの話題を話していましたね。
声優の世界を目指すはずが…
――― 高校卒業後の進路はどのようにされたのですか?

以前から友達に「声優になりたいな」とか話はしていたのですが、進路を自分で考えて決めなければならない時期がきて、「やっぱり声優になりたい」って改めて思いました。アニメ雑誌などで養成所の記事とかは読んでいました。あらかじめ養成所の資料を取り寄せてから「東京の声優養成所に行きたい」と両親に相談したんですけど、両親にしてみれば好きなのは知っていたけれど、まさか本当にやりたいと言い出すとは思っていなかったらしくて「とんでもない」って大反対されました。両親にとっては芸能界と一緒で恐い世界だと思ったようですし、東京に一人で出すわけにはいかないという感じでした。

私自身は、養成所に行けなくてもいいからとにかく東京に出たいという気持ちも強くあり、また両親に相談したところ大学進学するのだったら東京に出てもいいよと許可がもらえて、埼玉にある大学の教育学部に入学しました。幼稚園の先生になるための学科で、幼稚園だったら子供に歌や朗読を聞かせたりするだろうから、声優になるためにあとあと役立つかなって思って選択しました。不純な動機で申し訳ないんですが…。でも実際に大学に通いだしてからは大学生活にはまってしまって、部活と授業で精一杯でしたけど。

――― ちなみに部活は何を?

部活は、袴姿がカッコよかったのと、今まで運動部経験がなかったので運動部に入ってみたいということと、少し変わったことをしてみたかったということから、合気道部に入りました。体育会系の部活でしたから、月曜から土曜まで毎日毎日練習がありました。とても面白かったです。一応2段までは取得しました。でも、まじめにやっていれば取れちゃうんですけどね(笑)。
演じることは楽しくて新鮮なことだった
――― 大学時代も声優になることや演技をすることを意識していたのですか?

特に何もしてはいませんでしたが、ずっと思ってはいましたね。演劇部があったかは定かではありませんが、演劇集団というのがあったのは聞いています。ただそこに入ると「学校に出てこなくなるところだよ」と噂があって避けました。授業の中で演技をすることがありまして、そこで授業の一環で小さな発表会のようなことをしました。

――― 木村さんの演劇発表というのはそれが最初になると思いますが、いかがでしたか?

そのときは恥ずかしいと思うより、楽しいと思う気持ちが強かったです。“セリフを覚えて人前で身体を動かして”という行為はとても新鮮でとても楽しかったです。知っている友達や先生が見に来てくれて確かに恥ずかしさもあったのですが、演じている間は集中してできたなと思います。あまり人前で何かをするタイプの人間ではありませんでしたから、見に来てくれた先生も私にこういう一面もあるのかと驚いていました。

次号(1/19配信)もお楽しみに!!

演技


声優になるための練習問題
声優ってどんな仕事? どうしたらなれるの? なるにはどんなトレーニングが必要なの? そんな疑問にお応えするべく、毎回少しずつですが声優になるために必要な知識やトレーニング方法を紹介していきます。東京・荻窪にある声優・俳優養成所「松濤アクターズギムナジウム」の監修・協力により刊行されている『声優になるための練習問題100』(雷鳥社)という本をもとに、声優の世界をひもといていきます。
今回から声優に関するお役立ち問題を出題します!がんばって挑戦してください。

東京・荻窪にある声優・俳優養成所 松濤アクターズギムナジウム
基礎から始める声優トレーニングブック
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● 次のセリフをリズムをつかんで読んでみよう

【1】「そんなの、わたしは、ごめんだな」
【2】「えっ、まだ届いていないのかい? あれがなけりゃ、困るのに」
【3】「この犬は、コネコチャンという名前なの。今ぼくは、ミャーと鳴くように仕込み中さ」
【4】「どうもどうもすみません。深くお詫びいたします。それにしたって、うちの娘が万引きなんて、まったくあきれて物がいえない。帰ったらお父ちゃんに厳しく叱ってもらわなきゃ」

[解説]
アクセントやポーズなど、音の長さや強弱によってつくられる音声の流れや調子のことをリズムという。特に日本語では七五調などのようにリズムをとても大切にしている。リズム感を養うためにダンスのレッスンをしている人も多い。体を使ってダンスをすることによって、体が柔軟になり、セリフのテンポや間の取り方も自然に身につくようになる。

セリフにはリズム感が大切。ちょっとしたことですが、これだけで自分の演技がイキイキしてくること間違いなし! がんばろう!!
はじめての声優トレーニング〜声のテクニック編(CD付)
雷鳥社/1‚890円(税込み)

声優になるための練習問題100
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編 集 後 記
ロックマンなどでご活躍中の木村亜希子さん。昔はとても普通でどこにでもいそうな女の子だったそうです。今も物腰柔らかな素敵な女性ですが、どんな経緯でプロの声優になっていったのでしょうか。
特徴や個性というもの考えさせてくれる良いインタビューになりました。お楽しみに。
(Hashimoto Takahiro)
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