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今回は意味が通じるように文章を区切る練習です。
●次の【1】〜【5】の文には句読点がありません。意味をわかりやすく伝えられるよう、適切な位置で区切って読みましょう。
【1】にわにわにわにわとりがいる。
【2】すもももももももものうち。
【3】この夏は猛暑だといわれていたがとんでもないこういうのを冷夏というんだ。
【4】雨が降ろうが風が吹こうが毎日飽きもせずに走り続けてとうとうまる1年経った。
【5】全米史上最高の興行成績を記録し話題になった映画がいよいよ来春日本に上陸するそうだ。
[解説]
【1】にわには、にわ、にわとりがいる。(庭には、二羽、ニワトリがいる)
【2】すももも、ももも、もものうち。(スモモも、桃も、桃のうち)
【3】この夏は猛暑だといわれていたが、とんでもない。こういうのを冷夏というんだ。
【4】雨が降ろうが風が吹こうが、毎日飽きもせずに走り続けて、とうとうまる1年経った。
【5】全米史上最高の興行成績を記録し話題になった映画が、いよいよ来春日本に上陸するそうだ。
文章を正確に伝えるために、適切な位置でフレーズ(句)を区切ることをフレージングといいます。ここでいうフレージングは文法上の区切りではないので、必ずしも書かれている句読点と一致するわけではありません。音声で表現するときに、そのときの気持ちや心の動きを相手にわかりやすく伝えるための区切りと考えてください。
シェークスピアのセリフや西欧の古典劇などで、このフレージングが細かく演出されるのはこと有名です。演技者にはとって大切な技術のひとつなのですね。 |
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