声優になる!マガジン
2005.10.12  vol. 60
声優になりたい人、業界に興味のある人のためのメールマガジンです。
声優のインタビューと声優に必要なトレーニングや知識をレッスンします。
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こんにちは。
雷鳥社「声優になる!マガジン」エディターのイタガキです。
「声優さんになりた〜い!」と思っている人たちや、「アニメが大好き☆」という人たちに役立つ情報が満載のメルマガです。今週は魅力的な声とその演技力で役者・声優ともに様々な分野で活躍される堀川りょうさんの登場です。人気アニメ「ドラドンボールZ」のベジータ役、「名探偵コナン」の服部平次役などでもおなじみの方です。では、お楽しみに!!
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声優・俳優養成機関 松濤アクターズギムナジウム
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私が声優になったワケ
人間力を磨き、役者として魅力ある生き方をし続けたい。堀川りょうインタビューVol.1
今週は『ドラドンボールZ』のベジータ役などでもおなじみの堀川りょうさんが登場です。全5回のロングインタビュー。幼い頃から演じるということに楽しみを見出していたという堀川さんの魅力に迫っていきます。今週はそんな演じることに興味を持ったきっかけをお話いただきます。
■ Profile ■
堀川りょう(ほりかわりょう)
幼い頃より子役としてデビュー。東映TV「座頭市地獄旅」、松竹系「鞍馬天狗」杉作役などに出演。現在も舞台や映画、Vシネなど活躍の場は広い。また、声優としても人気アニメ「ドラドンボールZ」ベジータ役、「夢戦士ウイングマン」広野健太役、「聖闘士星矢」アンドロメダ瞬役、「GS美神」横島忠夫役、「名探偵コナン」服部平次役など多数出演。その他ゲーム、ラジオ、CDなど声優・役者とマルチな才能をいかし多彩な分野で活躍し続けている。
アズリードカンパニー

堀川りょうさん舞台出演情報!!
DEAD STOCK UNION 11月公演
『SEE YOU あげいん』 
作/演出:渡辺 熱
場所:中目黒ウッディシアター
日時:11月2日(水)〜6日(日)まで

11月2日(水)19:30
11月3日(木)
14:00/19:00
11月4日(金)
14:00◎/19:00
11月5日(土)
14:00/19:00
11月6日(日)
13:00/18:00
※(◎)サプライズ公演(配役を入れ替えます)

全席自由 前売り3500円・当日3800円
(チケット予約)03−3565−2018
詳しくはアズリードカンパニーHPまで

堀川りょうさんのラジオ放送!!
『パケdioチャンネル』
毎週月曜日24:30〜 オンエア中
(ラジオ日本1422kHz)

堀川りょうさんのブログが近日中にスタートします。
みなさんHPを要チェック!!



演じることって肌に合う・・・
――― 堀川さんが役者や声優といったものを意識するきっかけになったのはいつ頃なのでしょうか?

実は僕は小さい頃から子役として活動していたので、実は声優になりたいと思ってこの世界に入った訳ではありませんでした。

小さい頃のことは、あまりよく覚えていないのですが、母が芸能の世界が好きだったようで、ピアノやバレエなど芸事をいろいろ習っていました。ですが、僕は乗り気でなかったようで(笑)、どれも続かずやめてしまいましたね。そんな中で、習い事のひとつとしてはじめたのが児童劇団でした。オーディションを受けて入団したのですが、それだけは嫌がらずに行ったようです。肌が合ったのでしょうね。子供ながらも人の前で演ずる、歌うなど、表現することに楽しみを感じていたんですよね。

――― 児童劇団へ入っても、子役としてデビューすることはなかなか難しいと思いますが、いかがでしたか?

TVや舞台などへは、児童劇団から紹介されたオーディションを受け、出演させていただくようになりました。当時は、まったくの無欲(笑)。子供でしたから、受かろうなんてあまり思っていませんでしたね。身構えたりなんてこともなかったです。

楽しくて、遊んでいるのと同じ感覚だったような気がします。実際に仕事をいただいて、撮影所に行っている時でさえ、小道具の方や衣裳さんに怒られながらも、遊びまわっていましたからね(笑)。竹光などもボロボロにしてしまうし、セットの障子も穴あけまくっちゃうしね。それでもスタッフの方はやさしくて、僕専用の刀なども作ってもらったりしましたよ。

――― そんなに遊んでいても、叱られたりはされませんでしたか? 仕事に影響はなかったですか?

もちろん叱られました(笑)。やんちゃだったので、しょっちゅうです。でも、その分演じることに対してのガッツだけはあったようで、監督にも気に入ってもらっていたと思います。周りは全て大人ですから、仕事は大人モードで進んでいきますからね。

この子役時代の経験は、お金や学校では得ることのできない貴重な環境でしたね。当時の東映の大スターと呼ばれる方々と子供とはいえ、仕事をしながら関われたというのは、良いにつけ悪しきにつけ、大きく私に染み付いていると思います。

――― 子役としての仕事をしていたことで学校などはどのようにされていたのでしょうか?

学校はほとんど休んでいました。ですから必要な出席日数を確保するのにとても苦労しましたよ。1980年代以降ぐらいから1億総芸能化と呼ばれるくらい皆が芸能界というものに憧れるようになりましたが、私の頃はまだそこまでではなく、芸能界というものが一般とは完全に別世界という捉えられ方をされていました。差別とは違いましたが、やはり特別な目で見られていたと思います。同級生たちはそれほどでもありませんでしたが、その保護者である親御さん方がやはりいろいろと批判はしていたようです。子供である私が芸能活動をしているということには、今よりずっと理解はありませんでした。

――― 反対されたりする中で、芸能活動されることに抵抗はなかったですか?

学校で大人しく勉強しているより、仕事で現場に行ってるほうが遥かに楽しかったのでからね。ロケバスで移動したり、大掛かりなセットので撮影したり、見るもの全てが目新しいわけですから、遊園地に行っているような感覚でした。今思えばすべてが実践ですから、稽古ではないわけです。子供でもギャランティがしっかり発生する仕事。本当に稀有な環境で自分が学べたと思いますよ。
演じることを一生の仕事に
――― 子役として何歳ぐらいまで活躍されていたのですか?

中学2年生になるまでは、子役のお仕事中心で過ごしていました。ですが、それ以後は少し学業に専念しようと思いました。きちんと学校生活というものをしてこなかったので、どこかでコンプレックスもあったんだと思います。

また、ちょうどその頃というのは、身体的にも第二次性徴を経る変化の時期ですよね。男性は声変わりなどもしますから。そういう意味でも高校卒業するまでは一旦芸能活動はお休みして、学校生活を楽しみました。

今考えると、学校生活というものも絶対必要なことだと思います。偏るというのは、何でも良くないんです。芸能の世界では余計にそう感じますね。役者というのはいろんな人の人生を生き抜く、疑似体験のようなことをしていきます。医者、弁護士、殺人犯、変質者etcどんな役を振られるかはわかりませんよね。引き出しを増やすためにも、学校の勉強は勿論、社会に出たとき、様々なアルバイトをしたりして、いろんな職業を体験すること、たくさんの人と話をしたり、多くのことに興味をもったりすることがとても大事なんだと思います。学校生活では、嫌でもたくさん体験できますからね。

いらないものは何一つない、何一つ無駄はないと思いますよ。生きている今の瞬間、遊んでいても、勉強していても、お酒飲んでいても、現場で仕事をしていても、すべてが自分の経験として、貯蓄できると思います。そういう捉え方を僕はずっとしてきたかな。

――― そういった意識は子役の頃から堀川さんはされてきたのでしょうか?

今のように体系化して確立はしていなかったとは思いますが、なんとなくそういう感覚で生きてきた感じはありますね。漠然としていたのが、それを続けてきたことによって、今、ようやくはっきりと認識できるようになった気がします。
基礎体力づくりと同じく、演じることも基礎が大事
――― 子役時代現場での仕事がそのままレッスンであったようですが、児童劇団などではどのようなレッスンをされていたのですか?  

児童劇団では基本的な発声やアーテュキレーションをやりました。仕事のない子達は劇団内で訓練をしながらオーディションなどに臨みます。基礎体力作りと一緒ですからね。いくら子役とはいえ、出来ないよりは出来たほうが当然いいですから。

――― 児童劇団でのレッスンはつらくはなかったですか?

同じことを何度も繰り返す訓練に、飽きたりすることもありました。ですが、それ以上に現場が楽しかったことと、練習したことを現場で試すことができたので、それで続けていけたんだと思います。

――― ご両親はずっと堀川さんが芸能の方面で生きていくことに応援してくださったのでしょうか?

僕の母が芸能界が好きだったこともありますが、応援してくれていたと思います。とてもありがたいことですよね。

次号(10/19配信)もお楽しみに!!

演技


声優になるための練習問題
声優ってどんな仕事? どうしたらなれるの? なるにはどんなトレーニングが必要なの? そんな疑問にお応えするべく、毎回少しずつですが声優になるために必要な知識やトレーニング方法を紹介していきます。東京・荻窪にある声優・俳優養成所「松濤アクターズギムナジウム」の監修・協力により刊行されている『はじめての声優トレーニング』『声優になるための練習問題』(雷鳥社)という本をもとに、声優の世界をひもといていきます。

東京・荻窪にある声優・俳優養成所松濤アクターズギムナジウム



















基礎から始める声優トレーニングブック 雷鳥社/1‚575円(税込み)
オーディション疑似体験、その3です!

●次の【1】〜【5】は、オーディションの面接を受ける態度に関する文です。正しいものに○、誤っているものに×をつけましょう。

【1】面接審査の前に面接の方法が説明されたので、重要なことはメモをとる

【2】会場に入ったところで「失礼します。よろしくお願いします」といい、お辞儀をする

【3】いつもイマドキの若者言葉で話してるが、自分らしさを出すために、いつもの言葉遣いで受け答えをする

【4】5人ずつ椅子に座っての面接だったので、ほかの人の番のときには足を組んでリラックスしている


[解説]
【1】 面接はただでさえ緊張してしまうものなので、会場内でまごつかないためにも説明などはしっかり聞いて、必要があればメモをとりましょう。

【2】 ドアが閉まっていればノックをし、ドアを開けてから挨拶とお辞儀をします。ドアが開いていたり、係りの人が開けてくれた場合は一歩入ってから挨拶とお辞儀をしましょう。

【3】× 普段若者言葉で話している人が面接のときだけ言葉遣いを正そうとしても審査員には通用しません。日頃から正しい言葉で話すように心掛けましょう。

【4】× 足を組むのは絶対にやめましょう。自分の番でないときも面接官の顔をみるようにしましょう。立った状態での面接では立ち姿も見られているので、きれいな立ち姿を習得しておくといいでしょう。

養成所に入るためのオーディションでは「素直な性格」か「大きな声が出る」か、「はっきりと話せる」か、「一般常識がある」か、「漢字が読める」がなどがポイントになってきます。普段何気なくしていることが面接で出てしまうことがあります。正しい言葉遣い、正しい姿勢、常識ある態度を身につけることは面接のときだけでなく、社会人としても大いに役立ちます。がんばりましょう!
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地方にいて、養成所へ通えない!!養成所へ入る前に少しでも訓練をしておきたい!!そんな読者の方のための、松濤アクターズギムナジウム監修の声優養成トレーニング教材(15‚000円税込み)です。詳細は雷鳥社までお問い合わせください。



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編 集 後 記
多彩な演技力と魅力的な声で数多くのヒット作品に出演してきた堀川さんのインタビューです。またちょっと特別な経歴を持たれている方で、意識の持ち方では非常に参考になることも多いと思います。才能には色々な形があると思いますが、堀川さんも間違いなく才能ある役者さんでした。お楽しみに。(Hashimoto Takahiro)
問 い 合 わ せ
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