声優になる!マガジン
2006.03.15  vol. 76
声優になりたい人、業界に興味のある人のためのメールマガジンです。
声優のインタビューと声優に必要なトレーニングや知識をレッスンします。
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こんにちは。雷鳥社「声優になる!マガジン」エディターのイタガキです。「声優さんになりた〜い!」と思っている人たちや、「アニメが大好き☆」という人たちに役立つ情報が満載のメルマガをみなさんにお届けいたします。今週は、特別編。人気アニメのシンガーとして活躍している石田耀子さんの登場です。では、今週もどうぞお楽しみに!!
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声優・俳優養成機関 松濤アクターズギムナジウム
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私が声優になったワケ
いつでも自然体で、楽しんで歌い続けたい。石田燿子インタビューVol.1
今週は特別編。今や活動を海外にまで広げる人気アニソンシンガー石田燿子さんの登場です。石田さんが歌手を目指したきっかけは? そしてアニソンを歌うことになった理由とは? 今の活動報告なども含め、石田さんの魅力をたっぷりお届けいたします。
■ Profile ■
石田燿子(いしだようこ)
新潟県生まれ。Hyper Voice Managements所属。人気アニメセーラームーン主題歌「乙女のポリシー」でコロムビアよりデビュー。ジェネオンエンタテインメントより「パラパラMAX」「Hyper Yocomix」や「藍より青し」「ガンパレード・マーチ」のアニメの主題歌を歌うなどアニソンシンガーの新星として活躍。昨年より全米ツアーを行うなど、人気は海外にも広がり、ますます目が離せないアニソンシンガー。

4月26日発売
TVアニメ
「ああっ女神さま それぞれの翼」

オープニング(OP)&エンディング(ED)
テーマ発売決定!


OP:幸せのいろ
ED:僕らのキセキ





































【歌える声優を目指せ!!】
次世代アニソン・アイドル・アーティスト発掘プロジェクト

数々の人気アニメ主題歌を歌い、海外でも大きな反響を得ている石田燿子の所属事務所が発信する次世代アニソンアイドル発掘プロジェクト!

・「ぷち・でぃーば」新人オーディション

・ハイパーアニソンフェス出演者オーディション

・ハイパーボイスマネージメンツ所属オーディション 

3オーディション同時開催します。

10月29日、O-EASTでの夢の舞台に立つのはあなたかも知れません!たくさんのご応募をお待ちしています!!

応募要綱、詳細は
Hyper Voice Managementsまで。




音楽や歌が普通にあった子供時代
――― 石田さんが歌や音楽に興味を持たれたのは、子供の頃だったのですか?

小さい頃はピンクレディーなどが好きで、友達と一緒に、家の近くの空き地で歌手ごっこをしていたりしていましたね。空き地をコンサート会場に見立てて、松の木が観客(笑)。松の木まで握手しにいったりして、子供ながらに、コンサートさながらの雰囲気を作っていました。もちろん会場は家の中にもあって(笑)、ベットもステージがわりに歌っていました。母親が音楽好きだったので、車に乗った時などはカセットから歌謡曲が流れていたので、それをよく聞いていました。

――― 小さい頃から歌手志望だったのですか?

特に歌手になりたいと思ったことはありませんでしたね。歌手ごっこも遊びの一つ。歌を歌うということでいえば、高校生のときにカラオケが流行りだしたので、よく友達と歌いに行ったぐらいです。これもみなさんと同じ感覚、友達とただ楽しんでいました。

――― 音楽の成績などは良いほうだったのですか?

特に良い方ということはなかったです(笑)。でも、音楽の先生とはなんだか縁があって、担任の先生が音楽の先生にあたることが多かったんですよ。先生とも仲良しでしたね。

――― 学生生活はどうだったのですか? そんな石田さんが、なぜ歌手になろうと思われたのですか?

本当に、歌手になりたいとは思っていなかったですから、ごくごく普通の学生生活を送っていました。家でだって、みなさんがよくやるように、お風呂場の天然エコーで歌を歌ったりするぐらいですし…。関係のある部活動などもやっていませんでした。ですが、高校2年生の夏に、とあるオーディションに応募したことがデビューのきっかけになりました。

運命のオーディション
――― オーディションを受けようと思われたきっかけは?

実は何でオーディションに応募したか私自身、はっきりしてないんです(笑)。高校2年生の夏休みだったのですが、そのときなんとなく暇で(笑)。雑誌を見ていたらアニメの主題歌を歌う新人歌手オーディションというものを見つけて、それで試しに応募してみたのです。実は、その時初めて、アニメの歌を歌う歌手という人がいるということを知りました。

――― それはどのようなオーディションだったのですか?

コロムビアレコード主宰で、私が受けた時は第4回でした。アニメ新人歌手コンテストだったかな。堀江美都子さんが審査員でいらっしゃいました。合格するとデビューが決定し、副賞でオーストラリア旅行がプレゼントされるということでしたので、それに惹かれたというのもあるかもしれません。(笑)

アニメのヒットソングとそのカラオケが入っているカセットテープが売っていて、そのカラオケに入っている課題曲と自由曲両方を録音してオーディション用紙と一緒に送るというものでした。課題曲では「メープルタウン物語」の主題歌、自由曲は今井美樹さんが好きだったので今井美樹さんの曲を歌いました。

――― 結果はいかがでしたか?

それが、なんと、1、2週間ほどで「本選を行いますので東京に出てきてください」という電話がきたんです。私は、受かるなんて思っていなかったので、びっくりしました。両親にはもちろん話していません。歌を録音するのだって、両親がいないときにこっそりと(笑)。歌も家にある普通のカセットデッキでただ録音しただけのものでした。ですから、応募したことと、本選に行かせてほしいという話を両親にしたら、一大事になりました。特に、田舎ですから、怪しいオーディションではないかと心配もしたようです。でも、コロムビアレコードといえば老舗大手レコード会社ですし、新幹線代や宿泊費もそのオーディションの主催者が負担してくれるとのことだったので、なんとか納得してくれ、父からもお許しがでました。当時はまだ16歳でしたので、母が同伴ならという条件でしたが・・・。

――― 本選はいかがでしたか?

実際にオーディションの本選に行ってみたら、北海道や九州からもきていて、参加者は11名。芝にあるメルパルクホールでの公開オーディションでした。第1部はオーディション、第2部はプロの方のコンサートというような形式でした。

私自身このような大きなステージでも人前で歌うのも初めての経験。選ばれた11名の中には、オーディション慣れをしていて、自分の歌に振付までして歌っている人もいて、私には衝撃的でしたね。衣裳もほかの人はとてもかわいらしいものを選んでいるのに、私はTシャツ・ジーンズに帽子。人前で歌うということは歌うだけではなく、見せるということも重要なんだなと、そこで学びましたね。ですから、当然、これはダメだなと思いました。緊張でカチカチでしたしね。

――― 初めて人前で歌うことを経験されていかがでしたか?

何も考えられなかったというのが正直なところです。家で練習はしましたけど、何も用意しないで来ちゃったなあという思いが強かったです。歌った曲は、テープで送った曲と同じ曲。11人のオーディションメンバーが一人ずつ歌を歌って、第3部が発表でした。

――― その公開オーディションはどうなりましたか?

いろいろな賞があり11人の中の半分くらいはなんらかの受賞をしていたと思います。名前も呼ばれなかったので、私は何の受賞もないだろうとボーっとしていました。あきらめていましたからね(笑)。そして、最後のグランプリの発表の時も私の名前が呼ばれた事にしばらく気付くことが出来ませんでした。

なんの期待もしていなかったし、ほんとに無理だと思っていました。隣の人が教えてくれて、ようやくグランプリ受賞に気付いたのです。表彰されたらこのようにして下さいという指示をリハーサルのときに参加者みんなで聞いていたはずなのですが、私は自分には関係ないなと思っていたので、ほとんど聞いていませんでしたし。だから段取りさえも分からなくて大変でしたね(笑)。本当なら、わーって嬉しさが湧き上がったりするのでしょうが、私は逆に不安になってシュンとなってました。都会の大人たちの大きな波に飲み込まれる〜みたいな感覚だったのです(笑)。

グランプリは、私ともう一人男性が受賞しました。その方は「ありがとうございます。信じられないです〜」と喜びのコメントをしていたのですが、私は「こんなつもりではありませんでした」のような微妙なコメントで。その当時のインタビューは今見ても暗いですね。

――― グランプリを受賞後はどうされたのでしょうか?

デビューは決定したのですが、まだ高校2年生でしたのでまず高校を卒業してからというお話をいただきました。だから他の人と同じ様に普通の高校生活をそのまま送っていました。両親が歌手になるためだけに上京することには反対で、認めてもらえなかったので、大学に進学するならという条件付で許してもらいました。ですから、卒業までは、大学受験のための勉強をしましたね。

――― 大学受験を目指しながら自分で何か練習をしましたか?

全く何もしていません(笑)。私としては、とりあえず大学に受からないと東京に出られないので勉強を頑張っていました。それでなんとか大学に合格し、東京へ行くことができました。



次号(3/29配信)もお楽しみに!!

演技


声優になるための練習問題
こんな質問されたらどう答えますか?
声優ってどんな仕事? どうしたらなれるの? なるにはどんなトレーニングが必要なの? そんな疑問にお応えするべく、毎回少しずつですが声優になるために必要な知識やトレーニング方法を紹介していきます。東京・荻窪にある声優・俳優養成所「松濤アクターズギムナジウム」の監修・協力により刊行されている『はじめての声優トレーニング』『声優になるための練習問題』(雷鳥社)という本をもとに、声優の世界をひもといていきます。

東京・荻窪にある声優・俳優養成所松濤アクターズギムナジウム









基礎から始める声優トレーニングブック 雷鳥社/1‚575円(税込み)
●オーディションの面接で次の質問をされました。自分の考えをまとめて答えましょう。

【1】なぜ声優になりたいのか
【2】応募書類に書いた趣味・特技について述べよ

[解答例]
【1】小学生のときに『アルプスの少女ハイジ』のアニメを見て、アルプスの山に囲まれて生き生きとしているハイジにとてもひかれました。そのときに声優という職業に興味を持ち、「声優になりたい」と強く思ったのです。最近は洋画をよく観ることもあって、海外の優れた作品を日本語に吹き替える仕事もやりたいと思いはじめています。声優はキャラクターに命を吹き込み、多くの人に夢を与える、とてもやりがいのある職業だと思っています。

【2】私の趣味は長距離を走ることです。高校の部活動で陸上部に所属していて、3年間ほとんど毎日走り続けてきました。長距離を走るのは楽ではありませんが、走るうちに自分の呼吸と手足のリズムが一致して、まわりの風景が絵のように後ろに流れていくのがわかるようになると、とても気持ちがいいものなのです。もちろん体をその状態にするためには、筋力トレーニングや走り込み、健康的な生活を送るなどの努力もたくさんしなければなりませんが、走るときの気持ちよさを全然苦になりませんでした。今でも、休日には近所の公園で1時間ほど走っています。


【1】は面接で特によくされる質問です。声優はデビューしてからも地道な努力を続けなければならない厳しい職業です。そのためただの憧れではなく絶対に声優になるんだという強い意志がないと、厳しいトレーニングを乗り越えて一人前の声優になれません。その資質を見極めるためこの質問をする場合が多いのです。また【2】のように応募書類に書いたことを質問されるケースも多いです。これは応募してきた人物をより深く知りたいという表れです。どんな質問をされてもスムーズに答えられるように考えをまとめておきましょう。
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地方にいて、養成所へ通えない!!養成所へ入る前に少しでも訓練をしておきたい!!そんな読者の方のための、松濤アクターズギムナジウム監修の声優養成トレーニング教材(15‚000円税込み)です。詳細は雷鳥社までお問い合わせください。





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声優オススメ情報




「KeKKe FESTA addictive LIVE VOL.2」
ロックマンエグゼのロックマン役の木村亜希子さん、歌にゲームにと活躍する楠田敏之さん、ドラえもんののび太役の大原めぐみさんらが所属するケッケコーポレーションが10周年を記念してイベントを開催。当日はサエキトモさんデザインのオリジナルTシャツも会場限定発売!!

2006年4月8日
1st:14:00スタート 2nd:17:00スタート
(開場は各ステージ共に30分前を予定)
会場:原宿アストロホール
出演:木村亜希子、楠田敏之、大原めぐみ、小田久史、他ケッケ所属タレント
料金:4000円(1ドリンク付) 
※オールスタンディング
※ご来場者全員に10周年記念CDをプレゼント!!
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編 集 後 記
今回は多くのアニソンを歌っている石田燿子さんのインタビューです。アニメーションを成立させるための大きな役割を担う声優とは違った表現者のプロです。ごく普通の女の子が、何気なく受けたオーディションにグランプリ。シンデレラストーリーの典型のようなご経歴ですが、運がいいというだけではないと思いました。選ばれる人は選ばれる理由がある。お楽しみに。(Hashimoto Takahiro)

<編集部よりお知らせ>
いつもご愛読いただき、ありがとうございます。来週は都合により1週お休みさせていただきます。次号は3月29日の配信になります。どうぞよろしくお願いいたします。

問 い 合 わ せ
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