アカショウビン 琉球の紅
自然写真家・福田啓人、リュウキュウアカショウビンを撮る!
その紅の鳥は、八重山の島々に「うるずん」=草木潤う若夏の到来を告げる――。
『カワセミ』『カンムリワシ』に続く、野鳥写真集第三弾。自然写真家・福田啓人の写真は、一作ごとに高み・深みを増してゆく。本著では、石垣島の豊かな森に分け入り、リュウキュウアカショウビンを追う。著者のまなざし=カメラは、水浴びの瞬間や求愛のしぐさ、ヒナへの給餌など、アカショウビンの生態を鮮やかに切り取り、胸を熱くさせる。巣立ちビナの小さな瞳に、森と空とが映り込んでいる写真など、息を呑むほどに美しい。